2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄間葉系幹細胞と石灰化誘導性複合体応用による新しい歯周組織再生治療法の開発
Project/Area Number |
19592392
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
藤井 健男 Health Sciences University of Hokkaido, 個体差医療科学センター, 准教授 (30173389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40265070)
安彦 善裕 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 教授 (90260819)
齊藤 正人 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 講師 (50337036)
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Keywords | コラーゲン / 三次元培養 / FGF / 骨髄間葉系幹細胞 / 再生医療 / 歯周組織再生 |
Research Abstract |
重度歯周炎によって垂直的・水平的骨欠損を伴う、破壊された歯周組織の広範囲な再生を目標とする、新しい歯周組織再生治療法を確立するために、骨髄間葉系幹細胞培養系を応用する新規石灰化誘導性複合体型生体素材の開発研究を行った。 コラーゲン3次元ゲル培養3週目のALP活性は、FGF添加により濃度依存的な低下を示した。これはFGFの影響による細胞増殖が3週までの早期に生じ、培養3週の時点ではFGF添加10ng群および100ng群で石灰化指標の一つであるALP活性は既にピークを過ぎたものと考えられる。Ca量においてはその差が顕著に認められず、コラーゲン3次元ゲル細胞培養系内での石灰化組織を形成するために、今後は石灰化誘導性を担保するリン酸基供給源としてのホスホホリンの役割を探索する予定である。 FGF添加コラーゲン3次元ゲル細胞培養系において、骨髄間葉系幹細胞は十分な増殖を示し、3次元コラーゲンゲル培養系は、組織再生量を制御するscaffoldの構築が可能であると考えられた。 本研究において、組織再生量の決め手となるコラーゲンゲル3次元培養内で、細胞増殖を助長する線維芽細胞成長因子(FGF)を応用することで、石灰化硬組織形成の基盤となる生体材料の開発に一定の目途がついた。
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Research Products
(3 results)