2007 Fiscal Year Annual Research Report
学童に対するリスク診断に基づく歯肉炎予防管理プログラムの構築
Project/Area Number |
19592402
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐久間 汐子 Niigata University, 医歯学総合病院, 講師 (00018756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葭原 明弘 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50201033)
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Keywords | 歯肉炎 / 学校歯科保健 / スクリーニング指標 / 歯科保健教育・指導 / 自己管理スキル / 質問紙調査 |
Research Abstract |
実施経過 ・7月,研究対象児童が在学する学校長および教職員に研究内容・実施計画について説明した。 ・9月,保護者あての同意文書の文案について学校関係者より承認を受けた。 ・10月,児童の保護者に対し,研究参加に対する同意を書面で得た。(同意者率:96% 81人/84人) ・11月,ベースライン調査:対象児童;5年生80名 対象歯;上下顎前歯(歯肉) (1)写真撮影 (2)口腔内診査(Pocket depth;PD, Papillary Bleeding Index;PBI)(3)プラーク診査(染色後)(4)質問紙調査:歯科保健行動・知識に関する20項目、自己管理スキル評価のための10項目 ・12月〜1月 データ解析…> リスク児童のスクリーニング指標、Cut off Pointの決定 ・2月,学習教材(DVD)の視聴、クラス別に3種(1組〜3組)の管理プログラムの実施 学習教材(DVD)制作経過 ・9月 養護教諭(イラスト担当)と打ち合わせ。10月 制作業者の選定 11月 シナリオ、イラスト完成 ・1月 DVD:さわやかスマイルー健康な歯肉をたもつために-完成 現在までの結果および考察 自己管理スキル(SMS)と保健行動に関する調査結果から、SMSの低い児童で望ましい保健行動の定着が難しいことが示唆された。そこで、歯肉炎High Risk児童のスクリーニング指標(Cut off Point)として、PD≧3mm、 PBI≧1、SMSスコア=4を採用した。また、クラス単位で異なる管理プログラムの実施にあたり、クラス別の平均SMSスコアで低い(優)順に「Control」、「ハイリスク児のみ対象」、「クラス全員を対象」とし、ブラッシング指導、フロスの使い方指導を行った。視聴覚教材の教育効果および保健行動の改善については、次年度以降の評価となる。
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