2007 Fiscal Year Annual Research Report
胸腺非依存性抗原特異的唾液IgA抗体誘導のための自然免疫賦活化メカニズムの解明
Project/Area Number |
19592403
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
片岡 宏介 Osaka University, 大学院・歯学研究科, 助教 (50283792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保庭 雅恵 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00303983)
永田 英樹 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (50260641)
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Keywords | 粘膜免疫 / 経鼻免疫 / アジュバント / T細胞非依存性抗原 / 唾液IgA / B細胞 / 自然免疫 |
Research Abstract |
本研究は、マウス唾液腺におけるT細胞非依存性抗原に対する自然抗体IgA誘導のための粘膜アジュバントの役割とその作用メカニズムを解明することを目的とした。これまで我々は、実験マウス群にT細胞非依存性抗原(TNP-LPS)と粘膜アジュバントであるコレラトキシン(CT)を、対照マウス群にはTNP-LPSのみを経鼻投与する系を用いることにより、CTが粘膜部におけるT細胞非依存性抗原特異的IgA抗体を誘導し、そして、唾液腺、鼻腔粘膜部において誘導されたIL-5レセプター発現CD5^+sIgA^+B細胞とCD4^+T細胞間でのIL-5-IL-5Rを中心としたTh2型サイトカインクロストークにより、CTが獲得免疫系だけでなく自然免疫系においてもアジュバント活性・賦活化作用を有することを示唆してきた。(Kataoka K., et. al., Journal of Immunology, 07) 本年度では、さらにその賦活化作用メカニズムを追求するために、本マウスモデルを用いて、免疫実効組織である唾液腺、鼻腔粘膜部と誘導組織であるNALTのB細胞および樹状細胞を中心に解析を試みた。まず、唾液腺、鼻腔粘膜、NALTにおける樹状細胞のサブセット解析では、CD40、CD80、CD86、MHCII分子の発現増加が認め、実験群マウスにおける成熟樹状細胞の有意な誘導が示された。次に抗体クラススイッチングに関連するB細胞のAID、αCT、Iμ-Cα transcriptの発現をRT-PCRで解析を試みたところ、実験群における唾CTの経鼻投与により成熟樹状細胞が誘導され、さらにT細胞非依存性抗原に対するIgA抗体のクラススイッチングが促進誘導されることを示唆するものである。
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Research Products
(4 results)