2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Rejuvenation by the aging analysis of oral area
Project/Area Number |
19592414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Social dentistry
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
MATSUZAKA Kenichi Tokyo Dental College, 歯学部, 准教授 (70266568)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 老年歯科学 / 口腔加齢 |
Research Abstract |
高齢化社会における健康推進には、多角的・多面的な研究を集約し臨床応用へ展開することがきわめて重要である。生理的な老化は進行が穏やかであるが、その過程において病的な要素が加わると、老化が進む(病的な老化)といわれている。口腔機能はアンチエイジングに密接に関わるだけでなく、特有の防御機構と修復機構を発達させた特異な器官でもある。この機能は口腔のみならず全身へも多大な影響を与えることの知見も示されてきた。 口腔組織の老化に伴う研究は、近年さまざまな分野で始められており、歯根膜 組織の弾力性の変化を検索したものでは、歯根膜線維の緊張度の観点から定量的に検索し、加齢に伴って弾力がなくなることが報告されている。また、ヒトの唾液腺組織の加齢変化を検索したものでは、腺房の割合が経年齢的に減少し、線維性結合組織が増加していることを証明している。加齢変化に伴う形態学的、細胞学的な研究は近年始まったばかりで、本研究のように詳細、かつ緻密に検索するものはこれまでに存在しない。一度崩壊した組織を再生させるという再生医療が注目されてきて十数年が経つが、歯科領域でも顎骨や歯周組織、粘膜、唾液腺の再生など様々なものが試みられている。その中でも、組織工学や多分化能を有する細胞の応用も試みられており、特にSP細胞を分離して再生を行う研究が注目されている。全身のエイジングに関して、さまざまな分野で検討されてきており、口腔のエイジングについても近年注目されてきている。しかし、口腔エイジングに関しては、臨床的・疫学的な調査にとどまり、生体を構成している組織、細胞レベルでの検討がほとんど行われていない。本研究は口腔組織・細胞のエイジングを解析することによって、口腔のアンチエイジング、さらには全身のアンチエイジングを実現することを目的とし、口腔の健康維持が全身の健康維持へとつながることを社会的に認識させる。
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[Journal Article] Changes in the homeostatic mechanism of dental pulp with age : Expression of CBFA-1, dentin sialoprotein, VEGF and HSP-27 mRNAs2008
Author(s)
Matsuzaka K, Muramatsu T, Katakukra A, Ishihara K, Hashimoto S, Yoshinari M, Endo T, Tazaki M, Shintani M, Sato Y, Inoue T
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Journal Title
J Endodontics 34
Pages: 818-821
Peer Reviewed