2008 Fiscal Year Annual Research Report
LAMP法を用いた歯髄・歯石DNAからの血液型判定
Project/Area Number |
19592415
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
堤 博文 Nihon University, 歯学部, 専任講師 (30188594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小室 歳信 日本大学, 歯学部, 教授 (50139200)
伊澤 光 日本大学, 歯学部, 助教 (30514103)
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Keywords | 歯髄DNA / LAMP法 / SMAP法 / 性別判定 |
Research Abstract |
Loop-Mediated Isothermal Amplification (LAMP)法と同様の手法である、 Smart Amplification Process (SMAP)法を用いて、歯髄DNAを試料としてアメロゲニン領域を指標とした,性別判定について検討した。 【結果】SMAP法におけるアリール特異的なXおよびYプライマー5種類(OP1(Outer Primer1)、 FP (Folding Primer)、 TPA (Turn-Back Primer Region A)、 BP (Boost Primer)およびOP2(Outer Primer2) )を作製した(LAMP法では4種類)。X特異的プライマーを用いた場合には全試料において男女ともDNA増幅され,またY特異的プライマーを用いた場合は男性試料のみでDNA増幅が認められ、性別判定は可能であった。検出時間はXおよびYアリールともに30〜35分であった(LAMP法では約50分)。この検出時間の差については, LAMP法ではSMAP法におけるFPプライマーが存在しないことによるものと考えられた。つぎに、XおよびY特異的プライマーを用い,男性歯髄DNAを試料として鋳型DNA量について検討したところ、X特異的プライマーでは鋳型DNA量が10,5および1ngで,35分でDNA増幅は可能であった。また,Y特異的プライマーでは,鋳型DNA量が10および5ngの場合に30分で増幅は可能であったが,1ngではその増幅量は少ない傾向が認められた。以上のことから, LAMP法と同様の手法であるSMAP法による性別判定は,簡便かつ迅速に行えることが判明した。
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