2007 Fiscal Year Annual Research Report
笑いと経絡の脳内メカニズムを組み合わせた表情筋刺激効果の検討とケア技術への応用
Project/Area Number |
19592428
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
林 啓子 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (50156436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 惠子 名古屋学芸大学, 管理栄養学部管理栄義学科, 講師 (90387910)
中井 さち子 藤田保険衛大学, 医学部, 研究員 (30257836)
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Keywords | 笑い / 経絡 / 緊張緩和 / ストレスマネージメント / 表情筋刺激 / 陽性感情 / ケア技術 / 介護負担軽減 |
Research Abstract |
平成19年度は顔面にある経絡への刺激が、身体各部に及ぼす影響について、実験室レベルで検証を行った。いくつかの顔面経絡および経穴(足太陽膀胱経:清明、攅竹、眉衝、曲差、五処、手太陽小腸経:顴〓、足陽明胃経:承泣、四白、巨〓、地倉、大迎、頬車、下関、頭維、手陽明大腸経:禾〓、迎香)の位置にある表情筋が刺激されるように、両手指でストレッチしたりマッサージすることにより、刺激を与え、さらに心理的にもおもしろいという感情が生じる言葉を付与して、笑いを誘う体操を考案した。基礎的なデータを収集するために、この体操を健康な青年被験者で実施し、顔面および体表面の温度変化、心拍数の変化、身体各部位の筋電図等の生理的データを測定した。さらに1週間自宅にて毎日実施するよう依頼し、気分の変化、体調の変化などを観察した。測定結果は現在解析中。次年度は手順を確定し、介護を必要とする高齢者に他動的に実施することで、介護時の筋の緊張緩和を図ることができるかどうか検証する。高齢者のみならず、笑いによる緊張緩和のケア技術として完成を目指す。
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