2007 Fiscal Year Annual Research Report
学部教育における文化を反映した看護倫理教育プログラムの開発と受講生の縦断調査
Project/Area Number |
19592431
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山本 利江 Chiba University, 看護学部, 教授 (70160926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 恵美 千葉大学, 看護学部, 教授 (10230062)
手島 恵 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (50197779)
酒井 郁子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (10197767)
荻野 雅 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (60257269)
吉田 千文 千葉大学, 看護学部, COEフェロー (80258988)
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Keywords | 看護倫理学 / 看護基礎教育 |
Research Abstract |
研究者らは,21世紀CDEプログラム「日本文化型看護字の創出、国際発信拠点-実践知に基づく看護学の確立と展開」の助成を受け開発した看護倫理教育プログラムを,千葉大学看護学部で平成17年から実施しており,本研究はこのプログラムの受講生の看護実習および卒業後の5年間にわたる倫理的推論能力の推移の実態調査と報告および,看護倫理教育に関する東アジアの拠点づくりと交流をめざす。 平成19年度は,平成17年度自由科目「看護倫理」受講生7名と,18年度受講生6名のうち研究承諾が得られた学生または卒業生の計11名に対し,受講1〜2年後の倫理的推論能力を明らかにするための調査を計画した。画接調査実施前に,改めて調査依頼を行い,承諾が得られた計7名の画接を行った。 調査の結果,対象者全員に倫理的葛藤が体験されており,対象者はそれを倫理的推論にそって整理しており,プログラムの効果が示唆された。また調査で得られた倫理的葛藤の内容には,他職種との価値観の相違や現場の組織文化が影響要因として考えられるもが多かった。そして対象者からは。本調査をきっかけに葛藤が整理されたとの感想があった。以上より,本研究では,学生の倫理的推論能力の縦断的変化の実態のみならず,基礎教育課程と卒後教育との連携や,医療現場に携わる多職種の連携教育の必要性を示唆する資料が得られた。 看護倫理プログラムの実際は,平成17年度、平成18年度の自由科目「看護倫理」の授業内容とその実際署をまとめ,千葉大学看護学部に報告した。平成19年度からは本プログラムは必修科目となり,80名の学生への授業科目として開始した。 看護倫理教育アジアの拠点づくりと交流については,台湾で開催された第11回東アジア看護学研究フォ-ラムに研究代表者ら参加し,台湾、韓国湾の看護倫理教育カリキュラムについて意見交換を行い,今後の研究交流を企画することとなった。
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Research Products
(1 results)