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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ポケットを有する褥瘡の分子生物学的根拠に基づくケア基準の開発

Research Project

Project/Area Number 19592434
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

紺家 千津子  Kanazawa University, 医学系研究科, 准教授 (20303282)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 須釜 淳子  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (00203307)
大桑 麻由美  金沢大学, 医学系研究科, 助教 (30303291)
Keywords褥瘡 / ポケット / サイトカイン
Research Abstract

ポケットを有するStage III、IVの褥瘡は本邦の褥瘡の3割を占めており(日本褥瘡学会,2006),特に重症度の高い在宅で介護をうける対象に多い。しかし,ポケットを有する褥瘡ケアの方法については本邦においては1998年厚生省のガイドライン,日本褥瘡学会からの褥瘡対策の指針では言及されていない。また,ケアを評価する適切な指標がなく,かつケア介入も科学的な根拠がないためケアに困窮している。そこで,今回私達はなぜポケットを有する褥瘡が治癒しがたいのかを科学的に評価できる分子生物学的視点からサイトカインに注目し,ポケットを有する褥瘡とない褥瘡の治癒過程における浸出液中のサイトカインの特徴とケア介入によるサイトカインの推移を調査する。そして,サイトカインによる根拠ある最適なケア基準を開発することを研究の目的とした。
調査対象は,ポケットを有する褥瘡14部位の190回である。ポケットを有する褥瘡は,ポケット面積が縮小するときのbFGFは,1週間前に数値が上昇した現象は69回47.9%に認め,ポケット面積の縮小を確認した時点で下降した現象は64回44.4%に認めた。同様にVEGFでは,1週間前に数値が上昇した現象は74回51.4%に認め,ポケット面積の縮小を確認した時点で下降した現象は76回52.8%に認めた。また,ポケット面積縮小時に実施していたケアは,ポケット内洗浄回数の増加と抗菌剤の使用であった。
以上より,bFGFとVEGFがポケットを有する褥瘡の治癒を反映するサイトカインであると示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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