2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護学生の段階別コミュニケーション能力評価尺度・教育プログラムの開発
Project/Area Number |
19592435
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
上野 栄一 University of Fukui, 医学部, 教授 (60262507)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 智子 福井大学, 医学部, 教授 (60303369)
上原 佳子 福井大学, 医学部, 講師 (50297404)
上木 礼子 福井大学, 医学部, 助教 (80401959)
佐々木 百恵 福井大学, 医学部, 助教 (00422668)
|
Keywords | コミュニケーション能力 / 教育プログラム / 看護学生 / 尺度 |
Research Abstract |
本研究実績の概要は次の通りである。 【目的】看護学生の段階別コミュニケーション能力評価尺度・教育プログラムの開発を目的とする。そのために、(1)看護学生の段階的コミュニケーション能力測定尺度の開発、(2)各学年のコミュニケーション能力測定、(3)コミュニケーション能力評価に基づく教育プログラムの開発、(4)教育プログラムの実施と評価。 【方法】4道県5つの総合病院に勤務する看護師850名に対し、平成19年10月〜平成20年3月にかけて、アンケート調査を実施(留置法、郵送法)し、看護学生に必要なコミュニケーション能力についての自由記載部分をWordMinerソフトを用いて尺度開発のための項目を抽出した。さらに文献に依拠したコミュニケーション能力の項目を抽出し、尺度開発のための項目を抽出した。分析ソフトにはSPSS16.0及びWordMinerを用いた。 【結果】段階別コミュニケーション能力測定尺度を作成するために、演繹方法と帰納法的手法を用いて尺度の原案を作成した。看護学生のコミュニケーションに求める能力について、平成19年10月〜平成20年3月までに、全国5つの総合病院の看護師850名にアンケートを実施し、ワードマイナーソフトを用いて、クラスター解析し、アイテムを抽出するとともに、演繹的にコミュニケーションに必要な項目を文献より抽出して質問紙原案を作成した。444名分を分析にかけ(ワードマイナー分析<コンピュータ解析>)の結果、その結果、178項目が抽出され、質問紙原案が完成した。 【考察】看護学生のコミュニケーション能力測定項目については178項目抽出することができた。これらの項目は、現在、看護学生が身につけるコミュニケーション能力である。今後は、因子分析によって項目が精選されるとともに、信頼性・妥当性のある尺度が開発されると考える。開発された尺度により各学年のコミュニケーションの教育プログラムの開発に貢献できることが示唆された。 【まとめ】今後は、得られたデータを元に因子分析し、看護学生の段階別コミュニケーション能力評価尺度を作成した後、各因子毎に看護学生のコミュニケーション能力を評価する。また、各学年毎に教育プログラムを実施、検証し、段階別の教育プログラムを開発する予定である。
|