2007 Fiscal Year Annual Research Report
対応困難事例における看護過程の自己評価を支援するツールの有効性の検証
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19592454
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
諸江 由紀子 Ishikawa Prefectural Nursing University, 看護学部, 助手 (00405060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 和代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
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Keywords | 対応困難事例 / 自己評価 |
Research Abstract |
今年度は8つのグループが主催した26の事例検討会にチューターとして参加し、データ収集を行った。事例検討会では、倫理的配慮からまず対応困難事例の解決を最優先し、各種文献や資料、視聴覚教材を用い、いずれも「方向性を見出せた」という反応を得た。事例検討後に、問題解決以前の事例提供者と患者との看護過程の構造について、「問いかけ的反映・合成像モデル」を用いて視覚化し、事例提供者に示したところ、「納得できた」「自分の傾向が見えた」などの反応を得た。 その中で、研究協力を得られた4名の事例提供者から資料の提供を得、インタビューを行い、別の対応困難事例における看護過程の構造を再び「問いかけ的反映・合成像モデル」で視覚化した。その際、研究者が「問いかけ的反映・合成像モデル」を用いて視覚化したものと、事例提供者のそれとではでは表現のしかた(特に看護師の判断過程いついて)に違いがみられ、「問いかけ的反映・合成像モデル」を用いて視覚化する際の基準が求められた。 そこで、研究協力者の対応困難事例を4事例を分析し、その特徴を抽出して、看護過程の構造を分析するための2つのカテゴリー、7つの視点と16の分析基準を敢り出した。これらをもとに視覚化のためのガイドラインを試作し、その成果の一部を石川看護雑誌第5巻に投稿した。
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