2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護情報学領域における高度実践能力を有する看護職の専門教育のありかたに関する研究
Project/Area Number |
19592461
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
石垣 恭子 University of Hyogo, 応用情報科学研究科, 教授 (20253619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水流 聡子 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80177328)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50223582)
山内 一史 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20125967)
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (50310743)
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Keywords | 看護学 / 看護情報学 |
Research Abstract |
19年度は、病院の看護管理者は、看護情報学専攻の大学院前期課程で受けた看護師に対して、どのような実践力を期待しているかを明らかにし、看護情報教育のニーズを把握すること。また、それを看護情報領域における高度実践能力を有する看護師に求められる人材育成のための一助とし、社会の求める即戦力の高い人材を育成供給するにはどのような情報教育を提供すべきか、ということを明らかにすることを目的とした。 第一段階として看護系大学、大学院のシラバス調査、第二段階として、病院の看護管理者に対してアンケート諸査を行なった。大学院におけるシラバス調査の結果、国公立83校のうち、得られたシラバスは50校で、看護情報学に関する講義は、33校で行っていた。 位置づけは基礎科目が多く、統計手法や研究方法などの内容が主であった。看護情報学専攻のある大学院では、コンピュータの基本構成やネットワークやセキュリティ、標準化や病院情報システム、e-Learning、情報化政策などの概要を含んでいた。看護情報学に特化した専門教育を行っている大学院はごくわずかであった。 病院の看護管理者アンケート調査の結果、全国の300床以上の病院の内、ランダムサンプリングによって抽出された453施設のうち177施設から回答が得られた。看護管理者は、看護業務を理解している看護師による、システムづくり、研究へのサポート的な存在、看護部全体への情報スキルの向上を期待していた。 総合的には、大学院教育が臨床の看護師でも働きながら学習できるような場として、幅広い講義形式、教育方法とし、臨床と乖離しないことが望まれていること。医療現場の現状や時代の要請に迅速に対応しながら、カリキュラムの修正を行ってくこと。情報学教育を受けた経験がある看護管理者は少なく、継続的な教育の期待があり、e-Learningとの導入なと、学習機会の拡大への期待の存在が明らかになうた。
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