2008 Fiscal Year Annual Research Report
外来看護の質保証を支える先駆的な取り組みの抽出と構造化によるシステム開発
Project/Area Number |
19592465
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
井上 真奈美 Yamaguchi Prefectural University, 看護栄養学部, 准教授 (20285357)
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Keywords | 外来看護 / 看護の質 / 看護師の役割 / 外来治療 / 外来化学療法 / 外来放射線治療 |
Research Abstract |
平成20年度は、外来における先駆的な活動の実際について、患者への直接的なケアを行っている看護職を中心にインタビュー調査を行った。特に、システム確立に向けた必要な要素を明らかにするために、現在のシステム構築にかかるプロセスを中心にインタビューを行い構造化を試みた。 外来で治療を行う化学療法室や放射線治療部門等では、専属の看護職が介入していたが、その中で看護職は、直接関わりを持つことのできる短時間の内に、在宅おける患者の生活状況や身体状況のアセスメントを含め多くのアセスメントを必要としていた。また、この直接的な関わりの時間を確保することが、治療継続の重要な1つめのポイントであるがインタビューより明らかとなった。また、介入をスムーズに行うためには、アセスメントを行うための基本的な情報を複数の職種間でいかに集約的に収集し共有するかが重要なポイントとなることが明らかとなった。このシステムを確立していくことが外来治療を支えることが可能となると思われる。 現在、システムを稼働させるために必要な要素について、インタビューの中から抽出を試みているが、今後さらなる調査を重ねることでこれらの要素について充実・精選させていく予定である。 また、現在構築中のシステムモデルについては、複数の施設で検証を進め、妥当性を得ていくことが次年度以降の課題となる。
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