2007 Fiscal Year Annual Research Report
母性看護学領域におけるe-learningシステム内での協調学習に関する研究
Project/Area Number |
19592473
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
島田 智織 Tokyo Health Care University, 医療保健学部, 講師 (90347245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 美穂子 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (50134169)
江守 陽子 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (70114337)
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Keywords | 母性看護学 / 看護基礎教育 / 協調学習 / CSCL / e-learning |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護基礎教育における母性看護学全般に関するe-learningシステムを作成したうえで、システム内に組み見込んだ電子掲示板(学生コミュニティ)での協調学習の生起状況の詳細について明らかにすることである。個々への知識提供を目的とするe-learningシステムを超えて学生の協調学習を達成するためのe-learningシステムの構築につながる基礎的研究である。研究初年度は以下の取り組みを行なった。 1システム構築;コンテンツの構成をもとにWebデザインを決定し、プログラミングを行なった。使用言語はPerl、PHPである。コンテンツは、妊娠期から産褥期・新生児期にいたる一連の過程を主体者側・看護者側双方の視点から疑似体験できるものとした。e-learningコンテンツ全般にわたる学生の主体的参加を促すための工夫および電子掲示板でのコミュニケーションを促進する仕組みを積極的に取り入れた。また、利用学生のログイン画面に所属と氏名(あるいはハンドル名)を表示するなど、倫理的な配慮を強化した。利用学生への安定的な提供の実現に最適なネットワークを選択するために協力3大学のIT環境の把握を行った。どのネットワークを利用するかについて現在検討中である。 2分析手法;看護学領域で掲示板でのやり取りを分析した文献はみとめられなかった。関連学問分野においても掲示板のやり取りをデータとした分析手法はわずかに認めるのみで手法として確立しているとはいいがたい。エスノメソドロジー的手法の応用可能性等について検討した。
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