2010 Fiscal Year Annual Research Report
母性看護学領域におけるe-learningシステム内での協調学習に関する研究
Project/Area Number |
19592473
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
島田 智織 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90347245)
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Keywords | 母性看護学 / 協調学習 / CSCL / e-learning / 看護基礎教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)看護基礎教育における母性看護学全般に関するe-learningシステムを構築し、(2)システム内に組み見込んだ電子掲示板(学生コミュニティ)での協調学習の生起(あるいは生起しない)状況を明らかにすることである。個々への知識提供を目的とするe-learningシステムを超え、専門職を目指す学生相互の協調学習を達成するコミュニティをはぐくむe-learningシステムの構築を目指す基礎的研究である。研究最終年度である本年度は各研究目的のまとめと総括を行った。 1システム構築;特に出生直後の新生児のイメージ化を促すコンテンツを追加し、母性看護学実習での活用性をさらに高めることを目指した、本年度をもって一定の完成とする。 2システム利用;結果として掲示板の利用はなかった。このことは、特に性にまつわる専門領域において利用者(学生)間の自由な学習交流を図ることのむずかしさを意味する。すなわち、情報倫理の順守のためにはe-learning管理者(教員)が適切な管理を行わなければならず、一方で管理者の存在を感じることで利用者の自由な交流は難しくなるというジレンマの存在である。ただし、システムの利用自体は活発であり、掲示板の利用のなかったことが母性看護学におけるe-learning教材のニーズを否定するものではない、学習支援のツールとしては評価できると考える。 3その他;第42回日本医学教育学会において主にシステムを構築までの報告を行いおおむね好評を得た。e-learningシステムを利用する様々な医療専門職との意見交流の機会となった。
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Research Products
(3 results)