2008 Fiscal Year Annual Research Report
療養環境を介しての感染予防のための看護技術に関する研究 -国際比較を含めた考察-
Project/Area Number |
19592475
|
Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
東野 督子 The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing, 准教授 (00352906)
|
Keywords | 感染予防 / 看護教育 / イギリス / 国際比較 / 看護技術 / 教育方法 / 技術演 / 学習環境 |
Research Abstract |
今年度の調査は,先進諸国で日本と同様に登録前基礎教育に学士課程と専門課程があるイギリスで,成人看護学の教育現状とその中の「感染看護」について『どのような教育がされているのか』の資料を集め『効果的な感染看護教育』の示唆を得ることを目的とした.比較するために選定したイギリスのA大学は,学生数を含めた規模や教育環境が当該大学と類似し,また,イギリスで行われた「シミュレーションを用いた方法を導入することの効果」を検討するために行われた調査において,調査の条件を満たしている施設として選ばれた13の大学の1つであった,方法は,訪問によって得られた実習に使用される記録用紙や授業見学をもとに教育方法の比較を行った.イギリスのA大学の成人看護の27項目の実習目標の中の6つは,中心となる目標として「Risk Assessment and Management」,「Communication Skills」,「Universal Precautions/Infection Control」,「Multi and Inter professional teamwork」,「Self Awareness」,「Personal and Professional Development」が示され,開講されるいずれの実習においても実施することを求めていた.実習に用いられる記録用紙は「学生自身が目標達成を計画する」ことに役立てることをねらい,目標ごとに「知識」,「技術」,「態度」の3つの視点について,実習指導者と学生双方が評価し3年間で不十分部分な部分を補い積み上げ完成させていた.日本において卒業までに成人看護学を含む7つの実習を行うことから,そのままあてはめることはできないが,核となる項目の選定や積み上げて評価表を行う利益は大きく,基礎教育における感染看護に関連する示唆を得ることができた,結果の誌上発表は現在準備している.
|
Research Products
(1 results)