2008 Fiscal Year Annual Research Report
がん化学療法看護における専門的看護チームアプローチの組織行動的解明
Project/Area Number |
19592484
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
岩田 浩子 University of Fukui, 医学部, 教授 (20300171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯見 智恵 福井大学, 医学部, 講師 (40334841)
酒井 明子 福井大学, 医学部, 教授 (30303366)
月田 佳寿美 福井大学, 医学部, 講師 (50303368)
麻生 佳愛 福井大学, 医学部, 助教 (80362036)
間部 知子 福井大学, 医学部, 助教 (80432144)
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Keywords | がん看護専門職 / 化学療法看護 / 看護チーム / 組織行動 / 役割機能 |
Research Abstract |
本年度目的:19年度面接調査および研究協力者からの情報等を統合整理し、がん看護の認定看護師、専門看護師の臨床実践における役割機能と看護チーム活動の全国調査を実施する。さらに、がん化学療法看護先進病院(アメリカ)の看護専門職との意見交換を実施する。 4月〜9月 がん看護の専門的役割、組織形成、チーム活動を視点とした総合的データ分析 がん看護専門職は、初期段階から組織の看護実践状況と期待されるアウトカムを把握し、役割遂行を通して看護チームの組織化を図り、協働による専門性の承認と重要性の相互認識がされ、より確実な実践と成果を形成していた。 看護管理者は部局の専門性を展望し、専門性認知のシステムの具体化と職位権限の付与により実践を支援し、特に専門的教育的実践を推奨した。しかし、化学療法看護のニーズの急速な拡大の中、役割達成には多大な労力が必要とされ、時間的制約と専門分化の課題が見出された。 10月〜2月 全国調査の内容の精選 がん看護専門職とそれを支える看護部局の組織化の具体的状況の把握、配属や職位の影響、役割機能の実践への満足度などの実態把握が必要と考えた。先行文献と組織論の参考文献から看護管理者用・がん看護専門看護師用の調査用紙を作成した。化学療法看護の特徴はそれ以外のがん看護専門職との比較をすることとした。 2月 学会発表とアメリカから化学療法看護専門職を招聘し意見交換 日本がん看護学会で発表し情報収集により、がん看護の組織活動の困難さを把握した。South West Regional Cancer centerのOCNとの意見交換により、勤務体制、専門的役割の明確化、組織との契約等の課題を把握した。 3月 全国調査の実施 がん看護専門職は役割実践の重要性の認識は高いが満足度はやや低い。管理者は専門職の採用、起用の権限を持ちケアチームや研修会等を組織しているが、専門職自身の自立性への期待も大きく、認識のずれがあった。
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Research Products
(1 results)