2007 Fiscal Year Annual Research Report
食道切除術を体験した食道がん患者の術後生活再構築過程を支援する看護モデルの構築
Project/Area Number |
19592486
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
森 恵子 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 講師 (70325091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋元 典子 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (90290478)
猶本 良夫 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (00237190)
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Keywords | 食道がん / 困難体験 / MGTA / 継続比較分析 / 対処行動 / 術後生活再構築 |
Research Abstract |
本研究の目的は、食道切除術を体験した食道がん患者の術後生活再構築過程を支援する看護モデルを構築することである。そのため、本年度は、食道がんのために食道切除術を受けた患者が、手術に伴い生じた様々な症状に対してどのように対処しながら生活しているかを明らかにすることを目的に研究を実施する。対象者2名に、自由回答法による半構成面接を実施した。面接内容の逐語録を作成し、修正版グラウンデッド・セオリーアプローチの手法を用いて、継続比較分析を行った。 その結果、前年度までに明らかとなっていた、食道がん術後患者の抱える、術後生活における困難体験、すなわち、【生活圏の狭小化】【ボディー・イメージの変化】【予想をはるかに超えて苦痛と化した摂食行動】【予期せぬ症状出現時の動揺】【胃液・食物の逆流に伴う苦痛】【再発・転移の不安】【社会生活継続への心配】の7つの困難体験に対して、《命と引き換えに変化を受け入れ行動する》《時間をかけて変化に慣れる》《生きるために自分流の食べ方を体得する》《情報を集める》《逆流を防ぐための方策を捜し求める》《定期的に病院を受診しながら用心し生活する》《今出来ることを行なう》の7つの対処行動を実施していた。中でも、【生活圏の狭小化】は、術後思考のQOL(Quality of Life;生活の質)を低下させる要因につながっていた。
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