2008 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者の食事・運動関連自己管理行動支援プロトコールを用いた看護支援の有効性
Project/Area Number |
19592488
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宮脇 郁子 Kobe University, 保健学研究科, 教授 (80209957)
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Keywords | 2型糖尿病 / 自己管理行動 / 食事 / 身体活動 / プロトコール |
Research Abstract |
本研究は、我々が作成した糖尿病患者の食事・身体活動における自己管理行動評価調査票をもとに、患者の年齢やBMI、血糖コントロール状況など、患者の自己管理行動との関連が推察される患者特性別に、食事量や身体活動量に関連する自己管理行動を明らかにし、それらの結果に基づいた、糖尿病患者の食事・運動関連の自己管理行動支援プロコールの作成し、ならびにそれらを活用した看護師による療養行動支援の有効性を検証することを目的としている。今年度は、昨年度に継続し、患者の年齢やBMIおよび腹囲、血糖コントロール状況など、患者の自己管理行動との関連が推察される患者特性別に、食事量や身体活動量に関連する自己管理行動を明らかにし、プロトコール案を作成した。そして、基本的な糖尿病の食事療法を継続し、外来診療にて血糖コントロールを行っている2型糖尿病患者で、本調査への協力が得られた者20例(男女各10例)を対象に、これまで作成したプロトコール案を用いて、看護支援のパイロットスタディを行い、プロコールの精選および実施計画の再検討を行った。その結果、前述の患者特性以外に、以下のことが明らかになった。1)肥満患者では実際の食事摂取量と患者の自己評価との間に乖離が生じていた。2)すべての患者の経験は、<自己管理行動実施への意図><自己管理行動実施への戦略><自己管理行動の実施><数値データと自己管理行動との関連の分析>をたどった後、<数値データと自己管理行動との関連の分析>の経験の違いに伴い、<肯定的感情>あるいは<否定的感情>に大別された。さらに<否定的感情>を経験する患者は、<修正が必要な自己管理行動の確認>を経験していなかった。上記の結果より、患者への正確な行動支援を確立するためには,これらの事項についても分析が必要であり、プロトコールの再検討を行った。
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Research Products
(1 results)