2008 Fiscal Year Annual Research Report
チームアプローチによる小児慢性疾患患者の自己管理教育・支援に関する研究
Project/Area Number |
19592495
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
中村 慶子 Ehime University, 大学院・医学系研究科, 教授 (40263925)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薬師神 裕子 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10335903)
山崎 歩 愛媛大学, 大学院・医学研究科, 助教 (20457352)
|
Keywords | 小児慢性疾患 / 1型糖尿病 / 自己管理 / チームアプローチ / 糖尿病キャンプ |
Research Abstract |
慢性疾患を持ちながら生活する小児とその家族を対象に、チームアプローチによる自己管理を支援するための方法論を示し、疾患や病期、病状、発達段階に特徴的な支援モデルの構築と、継続的な検討を行うことを目的に活動を継続した。本年度の研究成果は以下のとおりである。 1)糖尿病サマーキャンプの有用性に関する調査 平成19年度に実施した予備調査を経て、平成20年5月に日本糖尿協会の主催による全国の糖尿病サマーキャンプカンファレンスに参加した全国40か所のキャンプ運営者に対し、糖尿病様キャンプ参加者と非参加者を対象に、糖尿病の自己管理や自己効力感の変化について調査を実施した。その結果、23か所240名の回答を得た。仲間創りや友人との出会い、専門職者からの生活上のアドバイス、病気に立ち向かい意欲などキャンプの有用性が示され、キャンプ参加者に疾患管理や生活の積極性に関する自己効力感が優位に高いことを確認した。 また、糖尿病サマーキャンプの安全な運営とスタッフ教育を意識した運営マニアルを作成した。 2)在宅で生活する慢性疾患患者とその家族に対する支援モデルの評価 18トリソミーと診断された子どもを持つ母親と在宅支援を担当する看護師を対象に、生活の場で訪問インタビューを行い、在宅療養への移行と課題、社会的サポートの現状、支援者としての訪問看護師の心理的な変化について検討した。在宅療養で予後不良が推察される支援では、1対1の関係の中で対象者のニーズにどう応えるが重要であり、慢性疾患での継続する長期的な支援とは異なる対応が存在した。
|
Research Products
(4 results)