2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592501
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
中村 由美子 Aomori University of Health and Welfare, 健康科学部, 教授 (60198249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澁谷 泰秀 青森大学, 社会学部, 教授 (40226189)
赤羽 衣里子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (60336427)
杉本 晃子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (20404816)
山道 弘子 青森中央短期大学, 看護学科, 助教 (50441986)
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Keywords | 病児 / 家族 / 家族機能 / ソーシャルサポート / 尺度 / 共分散構造モデル |
Research Abstract |
研究1年目である平成19年度は、先行研究から得た知見から尺度項目の精選(家族機能、QOL)を行い、研究対象者である病気の子どもをもつ家族の特徴を考慮した質問紙を作成しな。質問紙は、属性部分{居住地域、年齢、学歴、職業、家族構成、収入、入院中の子どもの年齢・病名(任意での記入)、入院予定期間など}と、5つの尺度{(1)家族機能、(2)QOL、(3)自己効力感、(4)不安尺度、(5)ソーシャルサポート}および自由記載欄で構成されている。全国5ブロック(北海道、関東、関西、四国、九州)の看護系大学に所属する研究者の協力を得て、各地域の小児科病棟を有する病院の中から調査施設を選定し、協力が得られた施設で質問紙の配布を行っている。地域における少子化の影響をうけ入院児数が少なかったことなどかち、質問紙め配布に時間を要し、20年度5月頃まで、引き続き質問紙の配布・回収を行っていく予定である。 研究者らが青森県で行った同様の研究においては、入院している子どもに付き添う母親に対する夫のサポートが家族機能と高い相関を示し、とりわけ家族間コミュニケーションと絆の形成にとって重要な要素となっていた。子どもの入院に付き添う母親は、夫から普段よりも多く「情緒的サポート」と「手段的サポート」を得ていたことも明らかにされている。先行研究で得られたこれらの知見を本研究での分析の視点として考慮し、病気で入院している子どもをもつ家族の家族機能の特徴を明らかにしていく。さらに、共分散構造分析を用いた家族機能モデルの構築を目標としており、計量的に家族機能を評価することにより、病気の子どもをもつ家族に対する看護介入への示唆を得ることができるものと考える。
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