2007 Fiscal Year Annual Research Report
救急初療看護における合意形成をめざした対話的行為に関する研究
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19592510
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
村井 嘉子 Ishikawa Prefectural Nursing University, 看護学部, 准教授 (90300376)
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Keywords | 救急初療看護 / 看護教育 / 合意形成 / 対話的行為 / コミュニケーション技能 |
Research Abstract |
患者と看護師の合意形成は医療専門職である看護師側からの主体的、かつ積極的な介入なくしては成立し得ない。本研究においては看護師に焦点を当てて、救急初療看護において看護師は限られた時間の中で患者を理解し受け入れるために、どのような積極的な介入行動を行っているのかを明らかにするために、救急担当看護師と救急看護認定看護師に対して面接調査を行った。平成18年度に得られた救急初療看護の患者の体験を基盤におき、つまり患者が戸惑いと困惑の中で生を求める実態を中心に据えながら、看護師は患者の視点に立ってその場の患者をどのように捉え、どのような意図をもって患者との関わりを行っていたのか看護師の言葉や表情、振る舞いに注意して分析する。認定看護師のインタビューを記述化して、同様に患者の体験を念頭におきながら認定看護師の患者と看護師間における理解と納得を得るための熟練の技を明らかにする。(1)と(2)をそれぞれに分析を行い、その後統合して看護師の合意形成をめざしたコミュニケーション的技能の特質について明らかにする。またこのそれぞれの分析過程において、臨床実績の蓄積で培われる事柄と体系的教育によって修得される事柄について検討することで教育内容やその方法についても考察を加える。今年度において大凡のデータ収集を完了し分析段階である。今後、分析を継続しつつ、その妥当性について対象者らと意見交換しながら、その妥当性に努めた。今後は、継続して分析の妥当性を確保する作業を行いつつ、最終的なまとめを行う。
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