2007 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中後遺症としての痛みやしびれに対する代替療法に関する研究
Project/Area Number |
19592519
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
登喜 和江 Kobe City College of Nursing, 看護学部, 准教授 (00326315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 早苗 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50226784)
山居 輝美 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (50326287)
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Keywords | 脳卒中後遺症 / 痛み / しびれ / 代替療法 |
Research Abstract |
本年度は、健康成人の活動中における脳波の変化からリラクゼーション効果の指標を得ることを目的に研究を進めた。なお、研究活動内容は、本学倫理委員会の承認を得て実施した。 実験の実際:参加者は、健康成人4名(男性2名、女性2名)で、それぞれ1〜4活動中の脳波測定を行った。併せて活動中の主観的リラックス感を%で表現を求めた。活動内容は、足浴、散歩、マッサージ、テレビ鑑賞、編み物などの参加者の希望に応じて内容を決定した。測定時間は、約30〜90分であった。 上記の実験結果について、現在専門家の意見を求めながらデータ整理、分析を進めている段階である。現段階までの分析結果から、活動中のα波がβ波より高値となった活動は、参加者が活動中のリラックス度を60%以上と答えた活動であった。また、散歩などの同種の活動であっても通勤などの生活スタイルが車を使用し、歩くことに抵抗を感じているものはβ波がα波より高値を示し、ハイキング等の趣味を持つものはα波がβ波より高値を示していた。このことから活動の種類によるリラクゼーション効果のパターンを見出すことは困難であり、対象者の生活スタイルも考慮した上で決定する必要がある。さらに、散歩に関しては、今回男女差として見られたため、個別の生活スタイルによるものか、測定中のスタイルを意識したことによるものかは不明である為、さらなる検証が必要であるといえる。今回は、主観的データとしてリラックス度の表現を求めたが、活動中の参加観察では集中度によって活動の感じ方が異なっていたので、主観的データとして追加することも検討していく。次年度は、引き続きデータの詳細な分析を進め、多面的に解析していくことと、脳卒中者を中心にデータ収集を行っていく予定である。
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