2007 Fiscal Year Annual Research Report
慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸器感染による急性増悪予防看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
19592520
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
森 菊子 University of Hyogo, 看護学部, 准教授 (70326312)
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 呼吸器感染 / セルフモニタリング / 急性増悪 |
Research Abstract |
<研究目的> 慢性閉塞性肺疾患患者が呼吸器感染による急性増悪を予防できる急性増悪予防看護介入プログラムを開発し、その効果を検証することを目的とする。 <研究内容> 1.呼吸器感染に関するセルフモニタリング促進プログラムの作成 呼吸器感染による急性増悪で入院した慢性閉塞性肺疾患患者に対して、呼吸器感染悪化予防の重要性、呼吸器感染悪化に影響する行動についての知識や、吸器感染症状に気付いた時にとる行動、呼吸器感染症状の観察・記録方法についての技術を提供し、退院2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後にサポートを行うというプログラムを作成した。研究協力者には2ヶ月間、痰、呼吸困難、酸素飽和度、体温、咳、鼻汁、くしゃみ、咽頭痛、食欲低下、身体の感覚の変化について記録してもらう。また、呼吸器感染症状の変化に気付いた時に考えたこと、症状の程度・持続期間について考えたこと、呼吸器感染症状に気付いた時にとった行動について記録してもらい、サポートの時に必要時訂正をしたり、説明を加えたり、協力者が考えたことが適切であることを伝える。 2.評価指標の妥当性の検討 プログラムの効果は、呼吸器感染症状の認知の改善、呼吸器感染に関する行動の改善、急性増悪の予防、QOLの改善で評価するが、呼吸器感染症状の認知、行動の改善を評価する指標については、「呼吸器感染症状の認知に関するチェックリスト」「呼吸器感染症状への行動についてのチェックリスト」として研究者が作成した。そして、これらのチェックリスト使用にあたり、慢性閉塞性肺疾患患者を対象に妥当性の検討を行った。 結果)呼吸器感染症状の認知においては、過去の呼吸器感染症状の体験に回答が影響されること、平易な言葉を使用することに気をつけて作成したが、わかりにくい用語があることが明らかとなった。
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