2008 Fiscal Year Annual Research Report
慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸器感染による急性増悪予防看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
19592520
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
森 菊子 University of Hyogo, 看護学部, 准教授 (70326312)
|
Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 呼吸器感染 / セルフモニタリング / 急性増悪 |
Research Abstract |
<研究目的>慢性閉塞性肺疾患患者が呼吸器感染による急性増悪を予防できる急性増悪予防看護介入プログラムを開発し、その効果を検証する。 <研究内容>介入効果を検証する前段階として予備的研究を行った。対象者は、過去1年間に1回以上呼吸器感染による急性増悪での入院経験がある慢性閉塞性肺疾患患者2名であった。介入内容としては、呼吸器感染悪化予防の重要性、呼吸器感染悪化に影響する行動についての知識や、アクションプラン、呼吸器感染症状の観察・記録方法についての技術を提供し、介入2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後に対象者が測定、観察、記録したことについて定期的サポートを行った。 <成果>1.外出などした目の夜や翌日に平熱より体温が高くなったり、発熱したりという状況が生じていることがわかった。ゆえに、日常生活活動との関連において症状・サインを捉えていくことが大切であると考えられた。また、定期的サポートにおいて一緒に変化を捉え、症状・サインに変化がある時には生活の変化を確認していくことで、活動と関連づけて自分の体調を意識してみていくことができ、症状・サインの変化に早期に気づけるようになるのではないかと考えられた。2.介入期間の間に2例とも発熱し、1名は外来治療で回復したが、もう1名は肺炎での入院という状況に至った。入院に至った対象者においては、解熱剤で熱が下がったからと様子を見ていたために受診の遅れが生じた。ゆえに、退院後のサポートの回数を増やすとともに、解熱剤の使用についても知識として提供していくことが必要であると考えられた。
|