2008 Fiscal Year Annual Research Report
在宅における糖尿病患者のe-Learningシステム構築と評価
Project/Area Number |
19592522
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
大西 英雄 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 教授 (10326431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網島 ひづる 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90259432)
山中 道代 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (60280187)
水馬 朋子 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (30382378)
布施 恵子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (80376003)
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Keywords | 在宅 / 糖尿病 / e-Learning / 患者教育 / 生活調整 |
Research Abstract |
本研究は,在宅における糖尿病患者の自己管理力を高めるために,在宅での対象の個々の状況に応じて自己学習ができ,自己管理のための測定データを入力・成果をフィードバックができる「糖尿病患者のe-Learning」システムを開発し評価することを目的とした. 平成19年度は,携帯情報端末(PDA)を用いて退院後も継続して自宅で糖尿病の学習ができる自己学習システム(教育用),さらにノートPCを用いた自己管理の測定データ(身体・心理・生活上のデータ)を入力および入力データのデータベース化と対象者へのフィードバックシステムの構築を行なった.平成20年度は開発した両システムの統合を図った.次に,医師・看護師・保健師・薬剤師などの専門家を対象に開発したシステムの評価を受けた.その成果から,あらかじめ登録してある患者情報に従って,入力する画面の入口を自動的に制御し画面を振り分けるようシステムに改良した.退院後の患者を対象に開発したシステムの評価を受けた.方法は,対象者に開発したシステムを組み込んだ携帯情報端末を手渡し,2週間,糖尿病に関する学習,測定データを入力するとともにフィードバック画面も確認するよう依頼した.実施前後に研究者が作成した自己報告式質問紙調査・糖尿病問題領域質問表(Problem Area in Diabetes:PAID)を用いて,動作・操作性,自己管理に対する自身や感情的な負担などの変化について調査した.その結果,動作・操作性に関しては85%の人が良い若しくは優れていると答えた.また,PAIDでは前後で有意差を認めた.以上の結果から,開発した本システムは,在宅で継続して自己管理をしなければならない対象にとって,知識・目標などの再確認につながり、自己管理に対する感情的な負担の軽減を促すことが示唆され,在宅での活用は有用と判断された.
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Research Products
(2 results)