2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592530
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
野川 道子 Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 教授 (00265092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 栄子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (50364261)
舘山 光子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (30336432)
唐津 ふさ 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (20285539)
大西 奈穂 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (00405672)
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Keywords | 不確かさ / 尺度 / 病気 |
Research Abstract |
日本の患者が認知する病気の不確かさを把握するために、「入院、通院を問わずに使用できる病気の不確かさを測定する尺度(成人用)を開発する」ことを目的に本年度は、患者への直接面接34名(入院17名、通院17名)、患者10名手記による質的データをもとに病気の不確かさに関する表現を抽出し、質問文を作成した。対象となった患者の病名はがん14名、難病13名、慢性疾患11名、脳卒中2名、外傷2名、その他2名であった。質問文で同じ表現のものは1つにまとめたところ、193コの質問文が残った。 次に、研究者4名で類似の質問文を集めて検討したところ次の7つに分類できた。(1)病気の性質・影響(38コ)、(2)薬・治療の選択と効果(30コ)、(3)今後の見通し(36コ)、(4)情報収集(23コ)、(5)対処の仕方や自分の能力(38コ)、(6)医療体制・制度(10コ)、(7)病気の意味の求め(18コ)であった。これをMishelの不確かさ尺度と比較すると(5)対処の仕方や自分の能力、(6)医療体制・制度、(7)病気の意味の求めの3つがMishelの尺度には見あたらないカテゴリーであった。なお、データ収集プロセスにおいて医師、看護師、家族、周囲、同病者に対する評価や期待に関する内容が多く語られたので、それについても質問文に置き換えることができた。次年度は、193コの質問文を研究者による内容の検討や、50名程度の患者に答えてもらうことにより精選し、50項目程度からなる不確かさの質問紙を作成し、医師、看護師などに対する評価、期待に関する質問文とともに様々な患者に答えてもらって、信頼性、妥当性を確認していくことを計画している。
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