2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592534
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
縄 秀志 Takasaki University of Health and Welfare, 看護学部, 教授 (90254482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 貴美子 高崎健康福祉大学, 看護学部, 講師 (10405128)
吉田 聡子 高崎健康福祉大学, 看護学部, 助教 (10420704)
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Keywords | 術後患者 / 温罨法ケア / 無作為化比較試験 / Comfort / 回復 / 生活の再構築 / 医療の評価 |
Research Abstract |
本研究は、周手術期患者に対する腰背部温罨法ケアのエビデンスを構築することである。 20年度には、温罨法ケアの効果指標を検討し質問紙を作成し、実用性と妥当性を検討した。 21年度には、その質問紙ならびにアクチグラフを測定用具として、胃がんならびに大腸がんの患者を対象に、温罨法ケア群と対照群を設定したRCTによる介入評価研究を実施した。 対象者数は、介入群17名、対照群15名であった。介入群は、開腹術8名、腹腔鏡補助下術9名、対照群は、開腹術6名、腹腔鏡補助下術9名であった。介入方法は、70℃前後の湯を使用した蒸しバスタオル2枚を2つ折りにして、患者の頚部~肩~腰部に貼用し、防水シーツで覆い、20分間温罨法を実施した。 その結果、1. 介入群は、対照群に比較して、術後初めての排便日数が有意に短縮していた。2. 介入群は、対照群に比較して、倦怠感が有意に小さかった。3. 介入群は、対照群に比較して、離床回数が有意に増加していた。4. 介入群は、対照群に比較して、看護への評価のみならず治療への評価が有意に高かった。以上より、術後回復過程における温罨法ケアモデルを再構築した。 心身ともに辛い状況にある患者が「気持ちいい」と感じる身体的ケアとしての温罨法ケアは、術後患者の身体的回復を促進し、Comfortレベルを高め、生活の再構築をもたらすケアであり、治療的看護介入として臨床で積極的に活用されることが期待できると考える。
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Research Products
(3 results)