2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592536
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
吉田 久美子 Kyorin University, 保健学部, 助教 (70320653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 清子 群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
近藤 ふさえ 杏林大学, 保健学部, 教授 (70286425)
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Keywords | がん看護 / セルフケア能力 / セルフケア |
Research Abstract |
がん治療の化学療法が外来へ移行しており、患者が副作用の予防、体調管理や日常生活の調整などのセルフケアを行うように変化してきている。看護師の役割として患者がセルフケアを効果的に継続できるよう、セルフケア能力を支援・強化していくことが重要であるため、本研究では「がん患者用セルフケア能力尺度」を開発し、具体的な援助モデルの検討を行うことを目的としている。 19年度はがん患者のセルフケア能力を評価する指標を作成する前段階として、セルフケアの概念分析に取り組んだ。方法として国内外の約70件の原著論文よりがん看護におけるセルフケアの特徴を明らかにし、概念化することに取り組んだ。「がん看護」「セルフケア」などをキーワードとし抽出された質的研究のレビューを行い、抽象化し、概念分析の手法を用い、セルフケアの先行要件、定義・属性、帰結について明確にした。この研究成果については、20年7月に開催される国際がん看護学会に採択されており、海外において発表をする。 また、がん患者のセルフケア能力尺度作成のための質的研究の計画書について、概念分析をふまえ作成している。質的研究の対象者数は約30名とし地域差や施設の設置主体による格差を考慮し、都市部と地方の双方において複数の設置主体の施設から対象者を抽出する計画を進めている。また、対象者の条件は、消化器がんと乳がんの患者を中心に、初期治療を終え化学療法を受けている患者を対象とする。方法はセルフケアの内容とその能力に関係するデータを半構成的面接により収集する。そのため質的帰納法により内容分析を行うための具体的な調整を行っている。
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