2008 Fiscal Year Annual Research Report
日帰り手術に向けての幼児の自律性を支援する看護介入プログラムの評価への段階的研究
Project/Area Number |
19592539
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
小野 智美 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 准教授 (70304110)
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Keywords | 幼児 / 自律性 / 日帰り手術 / 親 / 看護介入 |
Research Abstract |
本研究は、日帰り手術に向けての幼児の自律性を親と協働して支援する看護介入プログラムの効果研究に向けて研究枠組みを構築することを目的とする。2年目の今年度は、先行研究で作成した2つの質問紙(A:日帰り手術に向けての幼児の自律性についての質問紙, B:医療体験に向けての幼児の自律性についての親の自己効力感尺度)の妥当性と信頼性を検証し、本プログラムの効果研究における研究枠組みを提案することを目標とした。 1. Aは、先行研究の対象者25名の回答を基に修正し、3〜6歳の幼児の日帰り手術が計画された時点と手術終了時点に親に実施した。項目内容やスケールにおける選択困難性等に関する親からの指摘はなく、回答傾向に時系列や年齢を指標した論理的な矛盾はなく、説明が可能であった。本調査のCronbach' sα係数は先行研究時より高値を示したことから、妥当性と信頼性は向上したと判断した。 2. Bは、3〜6歳の幼稚園児の親586名を対象にした調査結果から、特性的自己効力感尺度と母親役割達成感尺度との有意な正な相関と、STAI:特性不安検査との有意な負の相関から基準関連妥当性が検証され、因子分析後の構成因子が論理的に解釈可能であることから構成概念妥当性が支持された。再テスト法で回答の再現性が確保され、Cronbach' sα係数が高値であるため信頼性が検証された。 3.上記の結果を基に、本ケアプログラムの効果研究における研究枠組みとして、上記のAとBの2つの質問紙と手術終了3時間後までの子どもの苦痛、子どもの経表皮水分喪失量を成果変数とした研究枠組みを構築し、RCTを用いた研究デザインを提案した。
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Research Products
(2 results)