2007 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌手術後患者の食事摂取量を自律調整するための看護介入システムの検討
Project/Area Number |
19592542
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
中島 佳緒里 The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing, 看護学部, 講師 (90251074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 貴子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (70387918)
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Keywords | 胃癌手術後患者 / 食行動 / セルフマネジメント / 看護介入システム |
Research Abstract |
胃癌手術後に在宅に移行した患者や職場復帰した患者が,重後の消化管環境に適した食行動の獲得のために,試行錯誤を繰り返している姿は,多くの先行研究で報告されており,長期的な看護介入の必要性が叫ばれている.このような状況の中,我々は,胃癌手術後患者が残胃の回復状態を評価し,最大限の摂取量を自律することを学習するためのサインマネジメントプログラムを開発した.本研究は,開発したサインマネジメントプログラムを病棟および外来までの看護介入システムとして導入し,入院期間におけるアウトカム,および術後1年間にわたる体重回復,QOL向上の効果を明らかにすることを目的とした.19年度の活動は,我々が開発したプログラムを協力の得られた病院施設の消化器外科病棟の看護に取り入れ,どの程度の患者に適用できるのか検討することを主体に計画を立案した.しかし,研究実施に当たって施設側と協議を重ねた結果,プログラムを病棟看護に組み込むこと,さらには外来までの手術後6ヶ月程度の長期的なセルフマネジメントへの支援を行うにあたっては,患者の問題解決のための方略を具体的に示した病棟看護師および外来看護師が実施可能なプログラムにする必要性が求められた.従って,プログラムの導入に先駆けて,サインマネジメントを基本とした食行動調整のためのセルフマネジメントを支援するガイドラインの作成を試みた.まずは,ガイドライン作成の基礎資料として,該当病院施設における胃癌手術後患者の抱える問題や問題解決の方略などの調査および問題分析を行こととなった.調査項目は,(1)胃癌術後患者の食行動に関する現状の患者教育の評価と,(2)食行動に影響する合併症の発生状況,(3)栄養回復指標の測定,(4)食行動調整の実態の4項目が決定した.
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