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2008 Fiscal Year Annual Research Report

母乳哺育時の生活リズムの基礎研究とそのリズム改善のケア

Research Project

Project/Area Number 19592548
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

田中 永一郎  Kurume University, 医学部, 教授 (80188284)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 赤池 紀生  熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (30040182)
竹生 政資  佐賀大学, 医学部, 教授 (30207005)
中野 正博  産業医科大学, 産業保健学部, 准教授 (70141744)
Keywords新生児 / 母乳哺育 / 超日周期 / 皮膚温度 / 哺乳力 / 生活リズム / 保温
Research Abstract

母親が新生児の生体リズムに適応することは、円滑な自律哺乳に必須であり、新生児の睡眠や哺乳時間が不安定であると,母親の睡眠不足や身体的疲労から円滑な哺乳は望めない。そこで本研究では新生児の円滑な自律哺乳に関わる因子を明らかにするため、新生児の体温および睡眠-覚醒リズムと哺乳間隔、哺乳力との関係を検討した。意識水準の判定にはPrechtlの方法を用い、哺乳力は吸畷頻度、哺乳状態、哺乳速度を組み合わせた指標(哺乳力スコア)を用いた。新生児の覚醒周期は約40分で、state 1ノンレム睡眠の周期は約70分であった。胸部深部体温は睡眠中も覚醒中も37℃前後でほぼ一定であった。一方、足底皮下温は睡眠から覚醒して四肢が動くと低下し、哺乳時に最低温度となり、哺乳後入眠してstate 1ノンレム睡眠時に最高温度となった。すなわち、足底皮下温は約2時間20分の周期をもつウルトラディアンリズムを示し、哺乳間隔も同様の周期を有した。哺乳前足底皮下温最高値と哺乳力スコアの間には有意な相関が認められ、最高足底皮下温が35℃未満を示した新生児は哺乳力が弱く、35℃以上を示した新生児は哺乳力が良好であった。また,35℃以上のときには深い睡眠(ノンレム睡眠)が見られ、35℃未満では浅い睡眠(レム睡眠)あるいは覚醒状態にあった。以上のことから、最高足底皮下温が35.5℃以上に高値の新生児ほど哺乳力も睡眠も良好であることがわかった。この結果を基に新生児の安定した哺乳を促進し、睡眠-覚醒リズムを改善する目的で、靴下を着用させて足部を保温しつつ哺乳、生活させて足底皮下温度の変化を検討すると、靴下で足部を保温した場合、哺乳後の足底皮下温度は35℃以上に上昇し、哺乳後の睡眠が深くなった。このことは、睡眠-覚醒リズムが不安定な新生児に対して足部を保温することで、睡眠-覚醒リズムを改善させ、母親の育児への適応を進めることができることを示唆する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/physioll/

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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