2007 Fiscal Year Annual Research Report
小児がんの難治性疼痛緩和に関する看護視点からの研究
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19592550
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| Research Institution | The Japanese Red Cross College of Akita |
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Principal Investigator |
森 美智子 The Japanese Red Cross College of Akita, 看護学科, 教授 (10248966)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 八代枝 順天堂大学, 看護学部, 教授 (50279600)
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| Keywords | 小児がん / 難治性疼痛 / 疹痛・除痛評価 / 判断基準 / 疼痛緩和 / 小児がん経験者(患児) / 小児がん家族 / チーム医療 |
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| Research Abstract |
メインテーマ 小児がんの難治性疹痛緩和に関する看護視点からの研究
19年度テーマ:医師・看護師・患児・家族からみた小児がんの疹痛評価とその限界
研究目的:小児がんを持った子どもの難治性を含んだがん性疹痛緩和のために、がん性痺痛評価とその限界を明らかにし、子どもの痛みのレベル別サインに関する従来のアセスメントを再検討し、医師・看護師の協働関係を可能にする痺痛判断基準を考案する。
研究1:医師・看護師の患児の痛み、特に身体的疹痛に関する調査を行い、現在の疹痛判断の内容、限界と問題点、介入の方法と問題点、除痛の判断レベルを得る。医師・看護師に質問紙調査を実施・解析中である。
研究2:患児・家族を対象に質問紙調査と半構成面接調査を実施し、小児がんの痛みに関する患児と母親のケアニーズについて明らかにした。また、学童期前後の小児がん発病患児・家族の思いを内容分析し、学童期の闘病ニーズとケアを検討した。
研究結果:厳しい病状の5事例の面接内容分析からのケアニーズは(1)子どもの身体的苦痛の軽減と生活の充実、(2)子どもが希望をもって自立できる援助、(3)親の子どもに対する思いへの共感的対応と疲労の軽減、(4)親同士の交流の促進、(5)医療者の質の高い技術とコミュニケーションである。
患児と家族をペアにした質問紙調査では、患児と家族のニーズは一致していた。患児が痛みを訴えているとき、医療者に望むこととしては、鎮痛薬の使用や、医師・看護師の説明、医師の診察、医師・看護師に子どもの話を聞いてもらうこと、看護師による疹痛緩和のための世話の順であった。
子どもの痛みに応じて除痛薬の適切な選択と使用、母親がそばにいて痙痛部位をさすることが最も重要である。
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