2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の転倒予防に向けた立位姿勢保持能を高めるフットケアの確立と効果の検証
Project/Area Number |
19592560
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
平松 知子 Kanazawa University, 保健学系, 講師 (70228815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 キヨ子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20115207)
藤原 勝夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60190089)
正源寺 美穂 金沢大学, 保健学系, 助教 (80345636)
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Keywords | 看護 / 高齢者 / 転倒予防 / フットケア |
Research Abstract |
20年度は、高齢者の立位姿勢保持能を高めるフットケアプログラムの基礎資料を以下の2つの視点からまとめた。 1. 足底圧分布の測定と足に関するアンケート調査:昨年度に引き続いて行った。インフォームド・コンセントの成立した地域高齢者70名を対象に、安静立位から最前傾にいたる足底部の接地圧分布を測定し、足部に関する情報と転倒との関連を検討した。さらに、経年的に測定できた58名については昨年度のデータとの比較を行った。安静立位時と最前傾時の足底部の接地圧分布は、昨年度にパターン化した安静立位時と最前傾時ともに10趾がすべて接地しているA群、最前傾時のみ10趾すべて接地しているB群、安静立位時と最前傾時ともに接地していない足趾がみられるC群に大別され、1年間で転倒した者の割合はC群に多かった。経年的な変化として特徴的なものは認めなかった。なお、胼胝による痛みのため歩行時に苦痛を感じている1事例について、フットファイルを用いたケアを3ヶ月間継続した結果、胼胝および痛みは消失した。以上より、前傾姿勢において母趾が立位姿勢の安定性に関与している可能性、および足問題が立位姿勢の安定性を低下させる可能性が示唆された。 2. 文献検討:足問題と転倒および転倒予防に関連したフットケアに関する文献検討を行った。統一された介入はなく、(1)フットケアのアウトカム指標の開発、(2)足趾の運動介入の効果、(3)適切な靴の評価、(4)足、趾、爪の観察と手入れ、(5)フットケアの実施状況および意識に関する実態、に大別された。
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Research Products
(1 results)