2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域における糖尿病保健指導のためのエンパワーメント測定尺度開発の基礎的研究
Project/Area Number |
19592561
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
織田 初江 Kanazawa University, 医学系研究科, 講師 (10303281)
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Keywords | 糖尿病 / エンパワーメント / 保健指導 / 地域看護 |
Research Abstract |
エンパワーメント、保健行動、内発的動機づけ、セルフケア、セルフエフィカシー等に関する国内外の文献の中から、DES、D-FISQ、DMSESなどの先行開発されている尺度から、個人における糖尿病の自己管理能力を測定するための尺度項目を収集した。 また、平成15年度から科研費の交付を受け実施した、糖尿病療養者のエンパワーメントに関する質的調査で抽出された最終コード、サブカテゴリー、カテゴリーを、先述した尺度項目と合わせて検討した。糖尿病の自己管理能力に関わる側面として、知識、生活・療養技術、判断・決断力、調整・改善のための行動力を想定し、60項目から構成されるエンパワーメント尺度原案を作成した。 エンパワーメント尺度原案の尺度項目が適切に作成されているかどうかを検討するために地域看護学、尺度開発などの専門家にグループインタビューによる意見聴取を行った。 グループインタビューにあたっては、本研究の目的と研究計画の概要、尺度項目抽出の手順等を示した資料及びエンパワーメント尺度原案の各尺度項目の妥当性を「妥当である」から「妥当でない」までの4段階で回答する質問紙を配布し、30分ほどの説明後、ディスカッションの形態で意見聴取を行った。 聴取された意見は、セルフエフィカシーとエンパワーメントの概念整理が不十分、地域間ご活動における保健指導の対象として、糖尿病療養者を想定しているのか高血糖の者を想定しているのか、調理をする頻度は性別で違うと思うが両者を対象として考えているのか、等の質問・意見を聴取した。聴取した意見を基に、20年度はさらに概念整理を進め、対象に即した質問項目や表現の修正を加え、プレ調査及び本調査を進める予定である。
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