2009 Fiscal Year Annual Research Report
地域における糖尿病保健指導のためのエンパワーメント測定尺度開発の基礎的研究
Project/Area Number |
19592561
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
織田 初江 Kanazawa University, 保健学系, 講師 (10303281)
|
Keywords | 糖尿病 / エンパワーメント / 保健指導 / 地域看護 |
Research Abstract |
平成19年度に実施した先行研究検討や、平成15年度から受けた科研費による質的研究結果の再吟味に加えて、エンパワーメント尺度項目を糖尿病の自己管理能力に関わる側面として、知識、生活・療養技術、判断・決断力、調整・改善のための行動力の60項目から構成されるエンパワーメント尺度原案をエンパワーメント、保健行動、内発的動機づけ、セルフケア、セルフエフィカシー等に関する国内外の文献の中から、DES、D-FISQ、DMSESなどの先行開発されている尺度から、個人における糖尿病の自己管理能力を測定するための尺度項目を収集し作成した尺度案について、地域で保健指導を行う保健師に実践者の立場から聴取した意見をもとに、修正を加えたテスト版エンパワーメント尺度を、市町が行う健康診断の受診者を対象に信頼性調査を行った。 本来本調査予定であった20年度は、健診制度の変更(老人保健法による基本健康診査から健康増進法に基づく特定健康診断へ)のため、調査協力機関における担当部署が変更になるなど、制度変更への対応が繁忙であったため、平成21年度に本調査を実施した。 そのため当初計画に一部変更を加え、尺度の信頼性(クロンバックα等)の検討に加えて、データ提供の同意が得られた対象者から健康診断時の糖尿病関連データに限ってデータ提供を受け、外部基準との検討による妥当性について一部検討を行うこととした。 市町の同意を得た上で、平成21年度健康診断を受けた2,465名を対象に郵送により質問紙を送付し、986名から回答を得た。回答者中約7割のものから健診データの提供についての同意を得られた。
|