2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592566
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松田 宣子 Kobe University, 保健学研究科, 教授 (10157323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10216658)
石井 美由紀 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40437447)
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Keywords | 虐待 / 子ども / 保健師 / 支援スキル / アセスメント / 関係機関連携 / コーディネート / 家族 |
Research Abstract |
研究目的は、子ども虐待への保健師の支援スキルの開発である。本年度は、第2段階を実施した。 第2段階の子ども虐待ケース・マネジメントのプロセスにおける支援スキルの試案は、第1段階での結果やE.Thomas1984のモデル(D&D)を参考に作成した。子ども虐待ケース・マネジメントのためのアセスメントツールの改訂と有効な支援として抽出した「親に寄り添う」、「ネットワークづくりと関係機関との連携・コーディネーション」、「適切な医療への受診の勧奨」、「育児力アップへの介入」、「子どもの居場所づくり」や「社会サービスの導入」などを入れて支援計画表を作成した。それらを活用し、支援のプロセスである局面、各局面ごとに実際に子ども虐待事例に導入し、アウトカムを分析した。また、そのケース・マネジメントにおいて2名の保健師の効果的な関わりや支援をアクションリサーチで行い、効果的なスキルの抽出に取り組んでいった。結果として1)子ども虐待ケース・マネジメントのプロセスにおける支援スキルの試案とその研究方法について研究協力者である保健師2名に対して研修を実施した。2)子ども虐待事例あるいは子ども虐待疑い事例のおおよそ3例に対して子ども虐待ケース・マネジメントのプロセスにおける支援スキルを各局面ごとに用いて、アクションリサーチ法で展開していった。その結果に基づき、子ども虐待ケース・マネジメントのプロセスにおける支援スキルをより効果的なものとして構築しつつある。3)支援スキルの効果や簡便さも含めて検討しており、研究協力者である保健師2名に引き続きアクションリサーチ法を行なっている。
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Research Products
(1 results)