2007 Fiscal Year Annual Research Report
慢性心不全を有する後期高齢患者のセルフマネジメントへの看護援助
Project/Area Number |
19592584
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
松平 裕佳 Ishikawa Prefectural Nursing University, 看護学部, 助手 (40405064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 治恵 千葉大学, 看護学部, 教授 (90190339)
天津 栄子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (30020027)
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Keywords | 慢性心不全 / 後期高齢患者 / セルフマネジメント / 看護援助 |
Research Abstract |
本研究は、慢性心不全を有し外来通院による療養を行っている後期高齢者のセルフケアや生活管理の実態を調査し、セルフマネジメントを促進する看護援助を開発することを目的としている。本研究に関連する国内外の研究動向を基に、我々は平成18年度より公立総合病院外来において、22名の後期高齢者の心不全患者に対し、心疾患を専門とする看護師(大学院CNS課程修了)により、慢性心不全患者のセルフケアの実態とニーズの高い課題に関する情報提供を行い、フォローアップを実施している。 平成19年度は、平成18年度に行った慢性心不全で通院する後期高齢患者のセルフケアの実態と看護援助から対象者に提供した情報を整理し、慢性心不全を有する後期高齢患者のセルフマネジメントを促進させる看護援助の開発への一助とした。平成18年度の研究の事例をもとに、慢性心不全患者のセルフマネジメント能力を向上させるための情報を吟味した上で、平成18年度の研究対象者22名中死亡、入院中、認知機能低下者を除いた13名に、外来受診後に同意を得、インタビューを実施した。インタビューは、1年を振り返って自己の実践目標に対する取り組みへの継続、自己の病状や状態の理解、新たな困りごとや体調の変化や徴候への対処、支持を促す存在(療養を継続できるようサポートする人やシステム)について、面接者である看護師が患者と共に振り返り、その中での気づきを強化した。面接の内容から、生活調整の気づき方や対処方法、サポートの取り入れ方(社会的、身体的、役割を維持するための支援)など、セルフマネジメントを向上させる能力の要素が取り出された。これまでの成果をもとに、現在、慢性心不全を有する後期高齢患者への情報提供プログラム案について作成中である。
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