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2007 Fiscal Year Annual Research Report

精神病初発患者の医療への繋ぎアプローチの開発-学校現場および家族への方略-

Research Project

Project/Area Number 19592587
Research InstitutionThe University of Shiga Prefecture

Principal Investigator

甘佐 京子  The University of Shiga Prefecture, 人間看護学部, 講師 (70331650)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 比嘉 勇人  滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (70267871)
松本 行弘  滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (10363962)
牧野 耕次  滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (00342139)
Keywords学校保健 / 精神疾患 / 思春期 / 青年期 / 問題行動
Research Abstract

本研究の目的は、10代が発症しやすい精神疾患について、学校や家庭に向けた啓蒙活動を実施することで、精神疾患に対する偏見を無くし、早期に医療機関に繋げるとともの、早期治療早期回復に導くことである。そのためには、対象となる10代の子ども達の、精神疾患に対する意識について知る必要があるが、中学生以下を対象にしたこうした意識調査はほとんど実施されていなかった。そこで、H19年度においては、まず対象となる10代の子ども達が、精神疾患についてどの程度の知識をもっているのか、またその、知識となる情報源となる媒体はなんなのか。さらに、子ども達が精神疾患についてどのようなイメージを持っているのかについて、アンケート調査を実施した。対象は、A市内の公立中学3年生男女併せて714名であった。精神疾患について誰から聞いたことがあるかについては「中学校の教員」26%、「小学校の教員」18.6%であり、家族や、友人については10%に満たなかった。どのような事柄を知っているかの問いには、「病気の名前」47.2%、「病気の症状」41.6%であったが、病院や薬のことについてはほとんどの生徒が知らなかった。「うつ病」・「パニック障害」・「強迫性障害」・「統合失調症」の各疾患については、80%以上の生徒が聞いたことがあると回答したが、思春期に発症しやすい「強迫性障害」や「統合失調症」については、5〜6%の認知に留まった。また、情報源としてはテレビが、63%と最も多かった。教科書については、保健体育の教科書で、目にしたとの記載が目立った。また、授業としては、保健体育、道徳、総合などの科目が記載されていた。自由記載の中には、PCでの友達や、親戚にうつ病の人がいたというように、自分の身の回りの人物の病気体験が、情報源になっている場合や、自分自身がなりかけたとの記載もあり、現実的な体験の中で、不安をもつ生徒も少なくないと推測できる。こうした結果を基に、中学生に向けたメンタルヘルス教育の概要について検討を進めると共に、学校現場における養護教員の意見等を聞きさらに現状を把握することが課題である。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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