2007 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用した周産期メンタルヘルスサポートプログラムの開発
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19592592
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Research Institution | University of KinDAI Himeji |
Principal Investigator |
玉木 敦子 University of KinDAI Himeji, 看護学部, 教授 (90271478)
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Keywords | 周産期メンタルヘルス / 産後うつ病 / インターネット / サポートプログラム / 精神保健看護 |
Research Abstract |
産後の女性と女性を取りまく専門職および家族や地域社会の人々が利用できる「インターネットを利用した周産期メンタルヘルスサポートプログラム」を開発し、その有用性を評価することを目的として研究を行った。19年度は〔A.妊産婦用支援サイトの開発〕、および〔B.周産期メンタルヘルスに関する家族・一般向けページの開発〕に取り組んだ。まず、先行研究と周産期メンタルヘルスに関する文献を参考に、妊産婦用支援サイトおよび周産期メンタルヘルスに関する家族・一般向けページの原案を作成し、作成した原案の妥当性を検討するために、周産期メンタルヘルスに関わる保健師および助産師を対象にグループ・インタビューによる調査を行った。対象者は近畿圏内で周産期メンタルヘルスに関わっている保健師11名、助産師5名であった。対象者からは、原案の項目および内容は妥当であると評価されるとともに、以下のような周産期メンタルヘルスに関する実態等が明らかにされた。1)産後の女性の不安の高さ、2)うつ状態にある母親への関わりの困難さ、3)スクリーニング調査を利用した産後の母親のメンタルヘルス支援の有用性と課題、4)周産期メンタルヘルス支援システムの実態と問題点。以上の結果から、産後の女性自身に対するメンタルヘルス支援の必要性、特に女性自身が自ら精神状態をチェックし、また必要時適切に相談できるための情報、周囲の人がうつ状態の女性にどうかかわったらよいのかという具体的な情報の重要性があらためて確認された。さらに、周産期メンタルヘルスに関わる看護専門職も、日頃の支援の中で、必要時に活用できる専門的情報を求めており、専門職に対するWebサイトを用いた支援の重要性が示唆された。修正された原案のWeb上での公開については、情報学の専門家の協力を受け、準備中である。
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Research Products
(3 results)