2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護師による『こころの健康相談』モデルの精錬と教育プログラムの検討
Project/Area Number |
19592593
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
近澤 範子 University of Hyogo, 看護学部, 教授 (40118055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
軸丸 清子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (40314992)
立垣 祐子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (80382266)
青画 のぞみ 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (00438269)
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Keywords | 心の健康相談 / メンタルヘルス / まちの保健室 / 看護師 |
Research Abstract |
1.「個別面接」の実践ならびに来談者への調査 個別面接による相談活動を動を毎月1回(定員4名、電話予約制)継続して行った。平成19年度の実績としては、予約件数33件、キャンセル件数6件、実施件数27件であり、その内訳は、新規来談者数6名、継続来談者数9名であった。新規来談者に対する初回面接後の質問紙調査に関しては、4名に配布し、3名から回答を得た(回収率75%)。回答によれば、期待として「自分で信どうすることもできない現状に指針を見出したい」や「辛い気持ちを聴いてもらい心の整理をすることによって、少しでも前向きに生きていけるように」、「現状の問題解決と心身の不調に対する助言」が挙げられ、3名とも相談によって「概ね満たされた」と答えており、「自分自身への気づき」、「相談できる人がいることによる安心感」、「自分なりにやれていることへの評価」、「心身の病気や健康た関する専門知識」を得ることができたと答えていた。要望としては、活動頻度を増やすこと(2名)、市民へのPRを挙げていた。なお、夫婦関係における過度の緊張を訴える来談者に対して、呼吸法によるリラクセーションを指導し、前後にストレス測定を行った結果、顕著な効果が測定され、実践への動機づけを高めることができた。 2.「ストレスマネジメント教室」の開催準備 定期的な開催に先立ち、今年度は試験的にストレス測定と呼吸法によるリラクセーション指導を実施し、その結果を踏まえてプログラムおよび実施方法について検討した。精神看護に携わる看護師20名、教員4名に対して実施した他、大学院生4名による教育訓練の機会に役割交代をしつつ実施した結果、前後の測定値の変化には個人差が大きかった。このことから、呼吸法の実施後速やかに測定できるよう、少人数制(5名以内)にすることやプログラム・測定方法および手順の統一、指導技術の訓練方法等について示唆が得られた。
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Research Products
(2 results)