2008 Fiscal Year Annual Research Report
看護師による『こころの健康相談』モデルの精錬と教育プログラムの検討
Project/Area Number |
19592593
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
近澤 範子 University of Hyogo, 看護学部, 教授 (40118055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立垣 祐子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (80382266)
青山 のぞみ 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (00438269)
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Keywords | 心の健康相談 / メンタルヘルス / まちの保健室 / 看護師 |
Research Abstract |
本年度は、平成15年から継続展開してきた看護系大学を拠点とする『こころの健康相談』活動に関して、17・18年度科学研究費補助金による研究成果:「実践モデル」の概念化を踏まえて取り組んだ研究の最終年度に当たる。本研究では、個別相談に加えてストレスマネジメント教室の開催、非侵襲性のストレス測定器の活用と、人材育成のための教育プログラムの検討に取り組み、これらの活動を含めて実践モデルの精錬を図った。 1.研究目的(1)「看護師による『心の健康相談』モデルの精錬」にする研究成果 昨年度以降の活動展開を含めて修正した「実践モデル」の妥当性を検討するため、看護系大学における相談活動の先駆的リーダー(看護職)はじめ、大学や地域での相談活動ならびに人材育成のエキスパート(臨床心理士)、公的な精神保健相談機関におけるエキスパート(精神保健福祉士)に研究協力を得てインタビューを行った。その結果、構成概念に関して概ね妥当性は確保されていることと、さらに看護職の独自性を明示することの意義が確認され、この結果を踏まえてモデルを修正した。 2.研究目的(2)「人材育成のための教育プログラムの検討」に関する成果 個別相談の担当者に本学大学院修士課程精神看護高度実践看護コースの修了生を加え、面接終了後に逐語録を作成して研究代表者のスーパービジョンを受けるようシステム化した。また、ストレスマネジメント教室の定期的な開催に向けて、準備過程を大学院教育と連動させ、ファシリテーターの育成ならびに効果的な運営に役立つ手引き書の作成に取り組んだ。大学院生と修了生(研究協力者)によるリラクセーション技法(呼吸法と漸進的筋弛緩法)のマスターならびにファシリテートの経験を踏まえて、活用しやすい小冊子(A4版33ページ、写真・イラスト入り)を50部作成した。
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