2007 Fiscal Year Annual Research Report
徘徊する認知症高齢者の生活行動と消費エネルギーに関する研究
Project/Area Number |
19592596
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
堤 雅恵 Yamaguchi Prefectural University, 看護栄養学部, 准教授 (80280212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敏生 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20251069)
田中 マキ子 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (80227173)
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Keywords | 認知症 / 徘徊 / 生活行動 / 消費エネルギー / タイムスタディ |
Research Abstract |
平成19年度は、3つの作業即ち(1)基礎的データの分析および学会発表、(2)方法論に関する検討、(3)平成20年度調査の内容および方法の詳細検討を行った。まず、基礎的データの分析では、1分単位の生活行動を観察・記録するタイムスタディを3日間実施することにより、徘徊が認められる認知症高齢者のケア上の課題として摂取エネルギーと消費エネルギーの不均衡があることを検証するとともに、不足分のエネルギーを補充する介入によって栄養指標の改善が認められることを確認した。これらの結果は、それぞれ日本老年看護学会第12回学術集会、第66回日本公衆衛生学会総会において発表した。また、認知機能の低下した施設入所高齢者58名における栄養指標の実態およびその関連要因について調査し、対象者の42.6%に低アルブミン血症が認められ、また、その関連要因としてADLの低下および抑うつが存在することを明らかにした。この結果は第67回日本公衆衛生学会総会にて発表予定である。次に、方法論については、平成20年度調査のプレテストとしてスズケン製生活習慣記録機ライフコーダEX4秒版を用い、健常成人5名を対象とした運動強度および消費エネルギー量測定を行うとともに、同時に収集したタイムスタディデータとの照合を行った。その結果、ライフコーダEX4秒版を用いることによって、高齢者特有の緩慢な動作の評価が可能であることが示唆されたため、平成20年度調査における測定機器として採用することとした。以上の結果を踏まえ、平成20年度調査の内容および方法の詳細検討を行った。現在、最終調整中である。
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Research Products
(2 results)