2009 Fiscal Year Annual Research Report
徘徊する認知症高齢者の生活行動と消費エネルギーに関する研究
Project/Area Number |
19592596
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
堤 雅恵 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80280212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敏生 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20251069)
留烟 寿美江 山口大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (40360995)
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Keywords | 認知症 / 徘徊 / 生活行動 / 消費エネルギー / 低アルブミン血症 / 運動強度 / 音響学的骨評価値 |
Research Abstract |
平成21年度は、長時間の俳徊が認められる認知症高齢者において摂取エネルギーと比較して過剰なエネルギー消費が起こっている可能性についての論文を日本認知症ケア学会誌に発表した。また、施設に入所している要介護高齢者を対象として、スズケン社製生活習慣記録機ライフコーダEX4秒版を用いた運動強度および消費エネルギー量の測定を行うとともにALOKA社製AOS-300NWを用いた音響学的骨評価値の測定を実施し、次の結果を得た。 (1) 認知機能が低下している要介護高齢者23名を対象とした調査結果では、低アルブミン血症を認めた者は3名のみであり、また、摂取エネルギーと消費エネルギーの均衡が保たれていた。この結果の関連要因には、対象者全員が食事を全量摂取していたことや抑うつ状態を示した者がいなかったことがあると考えられた (2) 歩行が可能であり食事をほぼ毎日全量摂取していた31名を対象とした調査結果では、身体機能が比較的維持されている要介護高齢者の日常生活活動は、運動強度からみれば歩数にカウントされない程度の身体活動にとどまっていた (3) 歩行が可能であり食事をほぼ毎日全量摂取していた女性16名を対象とした調査結果では、音響学的骨評価値と運動強度に正の相関を認め、低強度の運動であっても骨リモデリングやカルシウム代謝に影響する可能性があることが考えられた 以上の結果は第35回日本看護研究学会学術集会および第67回日本公衆衛生学会総会において発表した。
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Research Products
(4 results)