2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域虚弱高齢者の介護予防的コミュニティ構築に関する研究
Project/Area Number |
19592598
|
Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
尾形 由起子 Fukuoka Prefectural University, 看護学部, 准教授 (10382425)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 清香 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (40382428)
安酸 史子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10254559)
夏原 和美 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (00345050)
|
Keywords | 地域虚弱高齢者 / 介護予防 / コミュニティ |
Research Abstract |
初年度は、保健師の介護予防活動の技術に対して、焦点をあてた。介護保険制度の改正にともない、地域包括支援センターが設置され、業務の変化後の実践活動の把握であった。介護予防対策は、国を挙げて取り組む重要課題のひとつであり、「総合的介護予防システムについて」において、これまでの介護予防に関する問題点が3点あげられている。一つは介護予防サービスの効果が十分検証されていないこと、2点目は介護予防を必要とする人たちが介護予防サービスを利用していたとは言いがたいこと、3点目は、介護予防サービスが画一的なプログラムになっているという問題点である。保健師の介護予防の活動内容は、この3点のいずれにも関連しており、ハイリスクアプローチとしての特定高齢者施策とあわせて、地域(コミュニティ)でのポピュレーションアプローチにむけての方法の模索であった。希薄化しているコミュニティの再構築するためにも、行政の役割を打ち出し、介護予防の問題点の共有化と対策に関わる人々を含めた各々の役割を確認していくことが必要であり、そのために保健師が使っている技術についての確認をおこなった。次年度、そのことを踏まえて、技術的モデルを活用し、住民への介入を行なえば、希薄化している地域(コミュニティ)の再構築への方向づけができるのではないかと考えている。本研究は、研究者が市町村保健師や地域包括支援センターの保健師と共同で行う実践的研究であるため、地域への受け入れやすさや地域に介護予防を目的に介入していくときの阻害要因も同時に明らかにしていくことが必要である。さらに、市町村と地域包括支援センターの両方の保健師の介護予防に対する認識を明らかにすることで、地域(コミュニティ)の保健・福祉の連携のあり方についても提言できると考えている。
|
Research Products
(2 results)