2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域に根ざした特別養護老人ホームにおける終末期ケアモデルの開発
Project/Area Number |
19592609
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
太田 喜久子 Keio University, 看護医療学部, 教授 (60119378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 浩子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教 (60439247)
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Keywords | 看護学 / 痴呆 / 終末期ケア / 特別養護老人ホーム / 高齢者 |
Research Abstract |
1年目の研究実績の概要としては、研究目的である1.特別養護老人ホームの認知症高齢者の終末期ケアの実態に関して文献レビューを行い、福祉施設等におけるこれまでの施設の終末期ケアおよび看取りの変遷、その時々の状況や課題について把握し、改めて、高齢者および家族の終末期における意識の変化、特別養護老人ホームの看取りの重要性を認識した。 さらに本調査に入る前段階として予備調査を施行し、施設職員の終末期ケアの意識、施設の方針、施設入居者に対するケアの実際、家族への援助、ケア上困難なことなどについて特別養護老人ホームの看護師数名に聞き取りを行った。その後終末期ケアを実施している現在の状況や問題点、課題が抽出されるか、特別養護老人ホームの職員と質問紙の検討を行い、さらに文献レビューしたものを参考にしながら、質問項目の精選を行った。その結果、目標の2.で挙げている在宅と施設ケアを融合したケアモデル作成のための、地域に根ざした終末期ケアに関する質問項目が含まれていなかったため、内容を見直し、その実態を把握できるよう項目の追加を行った。 2年目は質問項目を作成したのち、神奈川県で終末期ケアを導入し、現在も継続している特別養護老人ホームの職員に面接調査を行い、認知症高齢者を含む高齢ぎの終末期ケアの実態を把握する。また先駆的に終末期ケアを積極的に行っている特別養護老人ホームへの見学および聞き取り調査を夏季に行い、特別養護老人ホームにおける終末期ケアモデルの調査結果を基に作成する。モデル作成に当たっては調査協力をしてくれた特別養護老人ホームの職員と共に検討しながら実施する。2年目は面接調査から終末期ケアモデル作成までを目指して研究を実施する。
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