2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域に根ざした特別養護老人ホームにおける終末期ケアモデルの開発
Project/Area Number |
19592609
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
太田 喜久子 Keio University, 看護医療学部, 教授 (60119378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川喜田 恵美 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教 (00513566)
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Keywords | 看護学 / 痴呆 / 終末期ケア / 特別養護老人ホーム / 高齢者 |
Research Abstract |
2年目の研究実績の概要としては、1年目から引き続き、最終的な終末期ケアの実態調査の項目を見直し、より状況に応じてケア内容を考えるため、看護師がこれまで実施してきた終末期ケアの内容について十分にできた場合とそうでない場合についてや終末期ケアに関する施設内外の研修状況の項目、終末期ケアでの看護師の役割の項目、通常のケアとの違いや負担なども含めてケア及び教育内容と共に終末期ケアを行う上で弊害などが無いかを把握するための項目をあげた。その後研究目的である特定の特別養護老人ホームの看護師を対象に、高齢者(認知症高齢者を含む)とその家族に対して実施されている終末期ケアについて、先駆的施設や実績のある施設に実態調査を行い、分析を現在も行っている。 分析を進めるにあたって、看護師が終末期ケアを進める上での困難な状況、家族への関わりの難しさなど、症例ごとに様々な状況があり、環境などハード面の問題そして個別的な終末期ケアの状況に関して共通項目および相違点などじっくり検討を行っている。今後は調査でさらに詳細に聞き取りたい内容(各施設の終末期ケアの指針、マニュアル)などについて見せていただくことを交渉する。また施設の見学については2年目の研究の実施内容にあげていたが、研究をお願いした施設の看取りケアの実施状況について、今年度は施設及び入所者やその家族の許可が得られれば、見学を実施し、ケアモデルの内容を具体的に考え、内容に含めていくことを検討する。 研究の最終年度となる今年度は、特別養護老人ホームにおける終末期ケアモデルの調査結果を十分に考察した後、ケアモデル作成を行い、実際にケアモデルを特別養護老人ホームの職員に実施してもらい、モデルについて評価を研究協力してくれた施設の看護師と共に繰り返し検討し、完成させる。3年目は終末期ケアモデルの作成そして実施・評価までを目指して研究を実施する。
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