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2008 Fiscal Year Annual Research Report

骨粗鬆症モデル動物におけるシスタチンCの骨形成促進効果の解析

Research Project

Project/Area Number 19599018
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

檀上 敦  Saga University, 医学部, 助教 (80452712)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 城戸 瑞穂  九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (60253457)
渡邉 敏之  九州大学, 大学院・歯学研究院, 学術研究員 (70367522)
西嶋 克司  九州大学, 大学院・歯学研究院, 准助教 (00136508)
KeywordsシスタチンC / 骨粗鬆症 / 骨髄間葉系細胞
Research Abstract

シスタチンCは、唾液や乳汁、尿、脳脊髄液に多く分布しており、生体内でのシステインプロテアーゼの活性を調節することで知られている。ES細胞が神経幹細胞へと分化するのをシスタチンCが促進することや、海馬の細胞の増殖因子として働くとの報告もされ、再生医療を目指した研究においても有望な分子として着目されつつある。骨組織においては破骨細胞の骨吸収能や(Lernerら,1992,1997)、分化を抑制する(Brageら、2004,2005)ことが報告されてきた。われわれはシスタチンCが骨芽細胞においても分化を促進、骨形成を促進することを報告した(Danjoら、2007)。平成19年度は卵巣を摘出することによって作製した骨粗鬆症モデルマウスにヒト尿由来のシスタチンCを経口投与して骨粗鬆症の骨組織に及ぼす影響を解析した。シスタチンCを投与した骨粗鬆症モデルマウスは対照群のマウスに比べて、骨粗鬆症による骨梁の減少が軽度であることがわかった。このことは、さらにX線学的、遺伝子学的に確認することができた。平成20年度は、シスタチンCの骨粗鬆症抑制効果がIL-6-STAT3経路に依存するかどうかを分析した。IL-6はin vitroにおいて骨芽細胞と破骨細胞の分化を共に促進することが知られている。そこで、IL-6で刺激した骨芽細胞分化誘導実験と、破骨細胞分化誘導実験を行った。骨芽細胞において、IL-6で誘導した場合にシスタチンCのmRNAの発現量がコントロールに比べて軽度減少する傾向を確認することができた。以上のように、シスタチンCが骨粗鬆症を抑制する効果を持ち、さらにそのメカニズムにはIL-6が関与している可能性を示すことができた。今回の成果をさらに発展させれば、シスタチンCが骨粗鬆症を予防するメカニズムを解明できうると考える。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Cystatin C stimulates bone formation.2008

    • Author(s)
      DANJO A., YAMASHITA Y., et al.
    • Organizer
      8th Asian Congress on Oral and Maxillofacial Surgery
    • Place of Presentation
      Bangkok, Thailand
    • Year and Date
      2008-11-03

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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