2009 Fiscal Year Annual Research Report
光切断リンカーを利用した生理活性物質ターゲット探査方法の開発
Project/Area Number |
19599025
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
田中 明人 Hyogo University of Health Sciences, 薬学部, 教授 (30454789)
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Keywords | アフィニティ樹脂 / ターゲット探索 / 生理活性物質 / 光反応 |
Research Abstract |
これまでに開発してきた光切断反応用装置を用い、光切断リンカーを用いたターゲット特異的溶出実験を遂行した。その中で、我々独自に開発したアフィニティ研究用固相担体AquaFirmus(筑波家田化学より販売)を用いた系において、顕著に特異的吸着蛋白質のみの選択的な溶出が可能であることが明らかとなった。これを開発した条件は、(1)反応系がsaline相当の単純bufferであり、特別な添加剤を必要としないこと(2)蛋白質のnative状態を最も長く保有できる温度である4度で行えること(3)約30分程度の光照射時間でほぼ選択的溶出反応が飽和すること、などの観点から目的とするターゲット未知の生理活性物質のターゲット探索研究において広く適応が可能であることが示唆された。最後に、本研究課題で構築された研究成果の有効性を検証するため、ターゲット既知の生理活性物質である2つの化合物ベンゼンスルフォンアミドおよびFK506をリガンドとして選択し、ラット脳から調整したcrudeなライゼートから、ベンゼンスルフォンアミド特異的結合蛋白質であるCA2、およびFK506特異的結合蛋白質FKBP12を、それぞれ選択的にアフィニティ樹脂から溶出すること実施した。その結果、高感度の銀染色レベルにおいてもCA2やFKBP12以外の蛋白質溶出が認められず、本手法の有用性を認めることができた。今後は、実際のターゲット探索研究に本手法を広く適応する計画である。
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Research Products
(2 results)