2008 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病を主な対象とした保健データ、臨床データ・医療保険情報の時系列的解析の研究
Project/Area Number |
19599027
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
八幡 勝也 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 産業生態科学研究所, 准教授 (10248594)
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Keywords | 生活習慣病 / 個人内変動 / 時系列 / 健康情報モデル / 検査精度 / 社会変動 |
Research Abstract |
本研究の事前調査において、個人の健康管理に社会的要因の影響が無視できない事が分かり、本研究の構成としては、個人健康情報、社会要因、時系列評価、検査の精度管理の4項目について検討することとした。 個人健康管理は、個人の基礎属性、個人の健診結果、個人の生活習慣、個人の職業歴に分けて検討した結果、特定健康診断・健康診査で使われたデータモデルでは、記述すること不可能であることが分かった。特に、通勤、食事内容、ペットなどの日常的な且つ生活習慣病に大きな影響を与える項目がなかった。 社会要因としては、景気、災害、気象変動、生活文化、社会基盤、地域性など検討した。特に地域性と景気に伴う通勤手段の変化、食生活の内容の変化、などの項目が必要であった。 時系列評価には、加齢、生物としての変動、を含めた評価方法を検討した。加齢の変化については、時代と共に変化していること、が大きく、個人の変化の多様性が確認された。 検査精度については、数十年単位での検査方法の進化、検体の取扱による変動、検査機器の精度管理などの要因について検討した。検査機器の進歩により、精度は向上したものの、検査のタイミングや検体の取扱に課題が残り、その誤差を含めた評価が必要であった。 以上を含めたデータモデルの構築と健康情報の評価方法の課題についてまとめた。方法としては、個人の情報構造、外部要因との関係、外部要因の記述に分け、特に外部要因の記述において上記要因が満たされるような体系を模索し、関係記述においてはセマンティックの関係記述の考え方を用いた。
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Research Products
(5 results)