2008 Fiscal Year Annual Research Report
英語教育におけるプログラム・デザインのモデル化 : ヨーロッパ共通言語参照枠の応用
Project/Area Number |
19601001
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
村中 知子 Ibaraki University, 人文学部, 教授 (30091755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 典子 茨城大学, 人文学部, 教授 (60261723)
福田 浩子 茨城大学, 人文学部, 准教授 (60422177)
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Keywords | 英語教育 / CEFR / ELP / カリキュラムデザイン |
Research Abstract |
今年度は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を基にした高等教育における英語教育プログラムが構築方法に関して、まず文献調査した。 次に文献調査の成果を基礎にして、実際にCEFRをもとに高等教育用の英語教育プログラムを構築して実施しているヨーロッパの高等教育機関のうち、2つの大学を選び、実地調査を行った。まず、アイルランドのUniversity College Dublinの応用言語センターを訪問し、センター長のMary Ruane氏と会い、ダブリン大学の言語教育におけるCEFRの応用可能性および問題点などについて説明を受けた。さらに、CEFRの高等教育機関における英語教育プログラム構築の可能性について意見交換を行った。次に、イギリスのThe University GloucestershireのCheltenham International Language Centreを訪問し、CEFRを基に構築された英語プログラムの授業を見学した。さらに、プログラムを構築したセンター長のPiers Wall氏およびスタッフと面談し、CEFRを基にプログラムを構築する際の手順、工夫、問題点などについて説明を受け、意見交換を行った。さらに、茨城大学での総合英語プログラム構築の経験を紹介し、CEFRの高等教育での英語教育の応用可能性、および応用する際に考慮すべき点などについて助言や示唆を受けた。 以上の文献調査および、実地調査をもとにCEFRに基づく日本の高等教育における英語教育プログラムの構築方法の基本的アウトラインを作成した。
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